FIVE COLOR[S]INK ⼀級建築⼠事務所|⼤阪市⻄区北堀江

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【店舗設計   けんとうの巻】

▽過去の設計・デザイン事例⑩ 外国人も立ち寄るターコイズブルーなバル 店舗デザイン

「内装設計とファサード」



こんばんわ。
今日は事例⑨のつづきです。1階の店舗デザインのお話です。
4階建てのビルの2階から4階がオフィスで、1階はその会社が運営するバル。
売りはクラフトビールとピザ。 ん??どこかで聞いたような。。。デジャヴか。。。

場所が京都駅前ということもあり、日本人だけでなく外国人多く行き交う場所だけに
多国籍の人々が織りなす風景を作りたいというオーナーの意思でした。

特にこだわったのはファサード。
もともとどこにでもあるような茶色いタイルの張られたビルの外装で、特段個性があるわけでもなく、
そのままの状態でいくら看板などサインを付けても個性を出せないだろうと感じていました。
しかし、バランスとして街並みとの調和は図っておきたい。

そこで考えたのは、この殺風景で無機質な茶色い外装タイルの存在を消しつつ、立体的に浮き出させて、
それ自体が人が集まる場所としての機能を果たせないかということでした。
つまり人が沢山いることで、そこに視線が集まる。そうすると建物自体が視界から消えてしまうのではないかと。

具体的には外壁のタイルに対して、木材を使って立体的に浮き立たせ、テーパーをつけることで、奥のガラス面に
意識を持って行く。ガラス張りなので、店内が額縁で切り取られた形となり、店内で織りなす人のざわめきが
ひとつの動く絵画のような効果を発揮してくれることを期待しました。
使用した木材の色のトーンを落とすことで周りとの調和を図り、無機質なタイルに対して木の柔らかみで強調。
そして、その浮き立たせた部分はベンチとしても機能を果たすので、外と中を緩やかに人が繋ぐ風景を作り出す。

店内には京都で活躍されている若い職人さんの作品を壁に埋め込み、家具も特注で日本の技術を使った仕様のものを採用。
海外からの旅行客に日本を楽しんで貰う雰囲気を作り出しました。

オープン当初から話題となり、多くの来客がありました。
いまはコロナ禍で海外からの方の姿もなかなか目にすることはありませんが、また多国籍のバルの姿として賑わいが
戻る日を楽しみにしているところです。  中島崚真


▽過去の設計・デザイン事例①
https://fci-design.com/blogdetail?wgd=blog-18

▽過去の設計・デザイン事例⑨
https://fci-design.com/blogdetail?wgd=blog-94

★works

https://fci-design.com/works



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